
◆オテックの推し技術、推し製品はありますか?
N:「当社では『テフ・ロック』という表面処理技術を取り扱っています。この技術はもともと海外のものですが、取り入れた後に独自の改良を加え、様々なバージョンを生み出してきました。現在でも、お客様のニーズにお応えできるよう日々研究を続けています。
また、『クロアモール』という表面処理も取り扱っており、こちらは国内の大学で生まれた技術を工業化したものです。非常に高度な技術でしたが、工業化を実現できたときは大きな達成感がありました。」
S:例えば、テフ・ロックをヒントに開発した『ハイブリッドクロムめっき』は、高い耐食性や耐摩耗性を備えた技術です。これもお客様の声を基に開発した成果です。」
◆開発する上で、難しかった点や苦労して点もあり…
N:初めて綺麗にめっきが付いた!と思ったら、実は全く付いていなくて(笑)。鉄板がただ綺麗に洗われただけだった、なんてこともあります。
S:いろいろな技術を試して、これでやっときれいなめっきができるはずだと思っても余計に汚くなってしまったり…。でも、その失敗から学び、新たな解決策を探すのがこの仕事の醍醐味でもあります。
N:品物の加工途中で発生する不良の分析も私たちの仕事ですが、研究室で不良を再現するのがとても難しいことがあります。同じように加工しても良い結果が出てしまうことも(笑)。
◆製造複雑な技術だからこそ、得られる達成感!
N:大学の先生が論文で発表した条件にアレンジを加え、さらに良いめっきを実現できたことがあります。めっき技術は様々な工程を経て完成するため、これまで試したことのない手法で挑戦して成功すると、大きなやりがいを感じます。
S:めっきの新しい可能性を常に探りながら、技術を磨いています。現在も進行中のプロジェクトやブラッシュアップ中の技術があり、挑戦は続きます。
◆それぞれ、別の研究をを同じ空間で行うプロフェッショナルたち
M:基本的には、個人でそれぞれの研究テーマに取り組んでいますが、雑談や報告を通じてコミュニケーションは活発です。分野が異なっていても、相互に刺激し合える環境が整っています。
N:研究テーマは基本的に個人の裁量に任されていますが、月1回のミーティングで全体の方向性を共有し、目標を設定しています。自由度が高いからこそ、自分で課題を見つけ出す姿勢が求められます。
◆学生の皆様へメッセージ
N:興味を持ち、挑戦する勇気さえあれば、道は必ず開けます。新しいめっき技術の可能性を一緒に探りましょう!
S:めっき技術はサステナビリティや省エネといった現代の課題にも貢献できます。奥深く魅力的なめっきの世界を、ぜひ一緒に楽しみましょう。
M:古くから伝わるめっき技術ですが、まだまだ多くの課題があります。それを克服し、新たな可能性を切り開くことができるのは大きなやりがいです。当社は、入社歴に関係なく挑戦の機会を掴める社風が特徴です。一緒にチャンスを掴みましょう!